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星合い

梅雨の時季を迎えて、雨も多くなっていますね。気温も不安定。みなさま、体調崩していらっしゃいませんか。

この雨が大地に恵みをもたらすとは思うものの、梅雨明けはいつかな・・・ などと考えてしまいます。

 

梅雨明けまでまだ間はあると思うのですが、今日のお題は「星合い」。

 この言葉はご存知でしょうか。陰暦77日の夜、牽牛・織女の二星が出会うこと。

つまり「七夕」です。

まだ少し早いのですが、もうすぐやってくる「七夕」について、考えてみましょう。

 

牽牛(わし座アルタイル)・織女(こと座ベガ)の物語ですが、今から2千年以上前には中国で成立していた伝説だそうです。この伝説に基づいた牽牛星・織女星を祭る行事が奈良時代に中国から輸入され、宮廷行事になりました。

またこれとは別に、日本にも「棚機女(たなばたつめ)」の行事がありました。これは77日の夜に水辺に作った小屋の中で乙女が神のために機を織り、翌朝神に穢れを持ち去ってもらう祓えの行事であったようです。盆に先立つ禊の行事だとか。

この乙女のことを「棚機女」といい、「七夕(たなばた)」の語源となったというのが定説のようです。

この日本古来の行事と中国の伝説が結び付き、民間の行事としては、笹に穢れを移して川に流す、ということが行われるようになったそうです。

 

中国から入ってきた伝説と、日本の行事を組み合わせる・・・ 日本人特有の取入れの上手さでしょうか。

それにしてももともと「しちせき」といわれていた「七夕」を「たなばた」と呼び、さらに「星合い」という言葉も作り出す。

日本人の感覚の美しさ、と思います。

 

陰暦の77日は8月半ば、夜空も晴れることが多かったでしょう。今の暦では梅雨のさなかで、雨にたたられることも多いですね。

今年の七夕・・・ みなさまはどのような楽しみ方をなさるでしょうか。