· 

百日紅(サルスベリ)異変

10月に入りました・・・ が、暑い日が続いています。東京でも、ここ数日は30度くらいでしたね。こんなに暑いなんて・・・ 秋は来るのかしら??

 

そんな毎日ですが、みなさまお気づきでしょうか。百日紅の花がまだ咲いていることに。

よく通る道の街路樹が百日紅なのですが、まだ色鮮やかに咲いています。

もともと百日紅は夏の花です。8月の暑いときに見ごろを迎えるはず・・・

確かに咲くのも遅かったように思います。

7月になかなか暑くならず、暑くなったと思ったら猛暑が長く続く、といった今年の夏の異常さのせいでしょうか。

 

10月に入ってもまだ、その名にふさわしい鮮やかなピンク色が、重たげに風に揺れています。なんとも不思議な感じです。

やはり夏の花は、夏に咲いてほしいのです。特に、百日紅はわたしのなかでは夏の花の代表格です。

実家の庭に古い百日紅の木があります。子どものころ、夏休みになると庭の百日紅が重たげにみっしりと咲き、毎日それを見ながら夏を過ごしました。

「夏の花のイメージは?」と尋ねられれば、「百日紅」と即答します。

 

そういえば、今年は彼岸花もあまり見かけないような気がします。こちらもその名の通り、お彼岸の頃に見ごろを迎える花なのですが。

いつもなら、あちこちのお庭や道端でも見かけていたように思います。

季節の進み具合が、今年はほんとうに遅いように感じます。

聞けば猛暑だったのは日本だけではなく、世界規模での異常気象とか。

大丈夫でしょうか、地球は・・・

 

百日紅の揺れる花を見ながら、なんだか不安になってしまいました。

ただ、朝晩に吹く風のなかには、ときおり涼しい空気も混ざり、ああ、季節は進んでいるんだな・・・ とほんの少しほっとします。

早くもっと、秋めいてほしい。もう10月なのですもの。

四季の恵みの豊かな日本であってほしいものです。