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映画音楽~非認知能力

29日(日本時間10日)にアカデミー賞授賞式が行われ、今回も沢山の素晴らしい作品と、映画制作に関わった人々にオスカー像が贈られました。作品賞は韓国映画の「パラサイト」。外国語映画で初の作品賞受賞で話題になりました。

各賞の中に作曲賞という部門がありますが、私はティーンエイジャーの頃からよく映画音楽を聴いていました。中でも好きなのは「ロミオとジュリエット(1968年)」。ニーノ・ロータ作曲の甘美で物悲しい曲にオリビア・ハッセーの初々しさ!残念ながら賞は逃していますが、映画を観たその足でピアノのスコアを買って帰りました。

 

この映画音楽、昔の曲の方が情緒的だったような気がします。「風と共に去りぬ」「太陽がいっぱい」「男と女」「ある愛の詩」「ゴッドファーザー」等々、これらは193070年代の映画ですが、映画を観たことはなくても、音楽を耳にしたことがある人は多いでしょう。近年の曲も記憶に残る秀逸なものであるのは変わりがありませんが、昔の曲の方が余韻があるように感じられるのです。昭和の人間の感覚でしょうか・・・。

 

根拠は何もありませんが、非認知能力にも関係しているのかもしれないと考えてみたりもします。勉強で身につけるものではなく、意欲、協調性、想像力をはじめとした生きるために必要な内面的能力が非認知能力です。人はIT等の便利なものを手に入れるのに一生懸命になる一方で、非認知能力をほんの少しずつですが手放してきたのかもしれないなぁと。

 

ところで、この非認知能力が高い人はストレスにも強い傾向があるそうです。身につけるのには、幼少期が効果的だと言われています。でも、大人でも身につけたり鍛えたりすることは可能です。例えば、スポーツをする、聴く力を養う、アンガーマネジメントを学ぶのも良いそうです。無理せずに、ご自分の興味のあるものに取り組んでみてはいかがでしょうか。非認知能力は測定できないものが多いためその成果は分かりにくいですが、継続するうちに、これまでよりストレスを感じにくくなったと思えたらしめたものです。

因みに、私たち、けやきの会でも傾聴やアンガーマネジメントの講座を開催しています。開催の折には、是非、ご参加くださいね!

 

皆さまが晴れやかに毎日を過ごせますように。

choco