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令和4年の始まりにあたって

「うっかりと 元日の朝の 長寝哉」

                     正岡 子規 

 

年末からの寒波に冷たく澄み渡った空はどこまでも明るく、コロナウィルス・オミクロン株の感染拡大への懸念を残しつつも、なにやら日の光に希望を感じさせる寅年の新しい一年の幕が上がりました。

みなさまにとりましてより良い一年となりますようこころからお祈り申し上げます。

 

 

昨年は私ども「NPO法人けやきの会」の活動にご理解ご支援をいただきましてまことに有難うございました。こころから御礼申し上げます。

引き続くコロナウィルス感染の大きな波に吞み込まれ、何度目かの緊急事態宣言に私たち個人の生活も社会や企業活動も大きな影響を被り、復調に向けて呻吟を繰り返した一年でした。東京オリンピック前後のひときわ大きな感染の波はいまだ忘れられぬ、忘れてはならない警鐘として「マスク」「手洗い」はもとより3密防止を念頭においた行動の必要性を訴えかけます。

 

 私たち「NPO法人けやきの会」も昨年は世の中の流れに合わせ、毎月のミーティングは全てオンラインが定着、慣れてみれば移動時間の短縮やどこからでもアクセス可能の便利さを実感いたしました。2月の府中市男女共同センター「フチュール」での「誰もが傷つかないハラスメント講座」、9月の自主セミナー「子育てに生かす(アサーション)コミュニケーション」、そして11月府中市男女共同参画推進フォーラムでのワークショップ「カウンセリングってどんなもの?」まで、試行錯誤を繰り返しつつZoomを活用したオンライン開催に挑戦、画面を通して多くの方々にご参加いただきましたことはけやきの会としてこれからへの糧ともなっております。

 

とはいえ「人が動き」直接「人と会う」「人と集う」ことへの渇望は捨てがたく、11月には府中市の協働まつりにブースを出展(ミニミニカウンセリング体験他)、コロナ感染予防対策を講じつつご来場いただいた方々と直接対面でじっくりお話できましたことは、改めて触れ合う大切さを実感した次第でもあります。

 

今年私たちは「NPO法人としての十年目」を迎えます。

歩みは遅くとも、自己抑制と我慢を強いられたここ数年のコロナ禍の今だからこそ、よりよく生きるための心の健康の大切さを、リアルでもオンラインでもコミュニケーションの重要性を、「どんな物事もその存在は相対的。異なる立場から見れば、その姿はまるで違ったものに見える」故にこそ「決めつけは決してしてはならない」(明石康元国連事務次長・日経ビジネス「有訓無訓」) との言葉とともに自らの枠組みに捉われず、それでいて自らを含め一人ひとりが自分らしくを貫けるようなあり方を模索してまいりたいと思っております。

 

虎の年の出だしは、220日府中市男女共同センター「フチュール」での

「わたしのミライを考える」から始めさせていただきます。

まだまだ至らない私たちではありますが、本年も引き続きましてご支援いただきますようよろしくお願い申し上げますとともに、どうぞみなさまのご参加をお待ちしております。

そして明日に向けてみなさまがご健康な一年を過ごされますよう心からお祈りしております。

 

 理事長