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ざくろの花の散るころ

今日627日、関東では梅雨が明けました。統計開始以来最も早い梅雨明けだそうです。

そして数日前からの猛暑・・・ 暑さにからだも疲れてしまいますね。

この暑さに驚き、参っていますが、それ以上にいつの間にか梅雨に入り、いつの間にか梅雨が明けてしまった、という感覚に戸惑っています。

 

振り返って考えてみると、4月後半から今までの2か月と少し、あまりにも身辺でいろいろなことが起こり、ばたばたと時間が過ぎていきました。

紫陽花の花も、気がつけばいつの間にか盛りを過ぎていました。今年はゆっくり紫陽花の美しさを眺める余裕もなかったことに驚き、寂しさも覚えました。

 

そしていつの間にか、ざくろの花の散るころにもなっていました。

 

職場の中庭にざくろの木があります。オレンジ色の花が鮮やかなのですが、今まであまり好きな花ということでもなく、あまり気を付けて見てはいませんでした。ですが、今年はそのオレンジ色がなぜか気になって・・・ 

そんなふうに見るともなく見ていましたが、季節が進み、ざくろの花もぽつぽつ散り始めました。ざくろの花も散るのですが、萼(ここが育つと実になる)も落ちるのです。その形がまるでタコさんウィンナーのようで、微笑ましいのです。

 

・・・季節が移り変わっていくさまを眺める時間も持てずにいるのは、わたしの場合あまりあることではありません。散り始めたざくろの花の鮮やかなオレンジ色を見て、ああ、気持ちが疲れていて、元気が出るビタミンカラーのオレンジにひきつけられているんだな・・・ と気がつきました。

止まることなく走り続けたこの2か月と少し、その時間を振り返る機会にもなりました。

自然の持つ力は、やはり偉大ですね。

 

来年、ざくろの花の散るころにはどんなわたしでいられるのか・・・ ほんの少し楽しみに思っています。