講演会 「更年期」の語られ方 ―ジェンダーの視点から― 終了いたしました

 

11月とは思えないほど暖かく、よく晴れた日になりました。

 

1111日、府中市女性センターの「男女共同参画推進フォーラム」参加企画として、今回は 日本福祉教育専門学校専任講師の 原 葉子 先生をお招きして、講演会を開催いたしました。 

 

「更年期」という概念が日本ではどのように語られてきたか、その経過をたどりながら、その背景にあるジェンダーバイアスを検証していくという、大変興味深い内容でした。

 

そのなかで、長いあいだ「更年期」を記述するのは男性によって行われてきており、その視点には女性の加齢に対する蔑視的な色彩が多くあるということを学び、驚くと同時に新たな発見をした思いでした。

女性のライフステージが常に家族との関係のなかで語られ、男性のそれとは異なる扱いを受けてきたこともあらためて認識しました。

そして1990年代になりようやく、女性たち自身の言葉で「更年期」が語られるようになった・・・ 団塊の世代がその年齢に差し掛かり、女性の高学歴化や女性運動の高まりなどを経てようやくその時期を迎えた、ということも納得のいくことでした。

 

講演会風景
講演会風景

 

受講された方からは、

 

・このような視点で「更年期」を捉えたことはなく、面白かった。 

・アカデミックな内容をわかりやすく話していただき、勉強になった。

・ジェンダーバイアスが「更年期」の背景にあることを知り、新鮮に感じた。

 

などのご感想をいただきました。

 

男女共同参画推進フォーラムの企画として、ふさわしいご講演をいただけたと思います。

原先生も、「みなさんがとても熱心にうなずきながら聴いてくださっていたので、たくさんお話してしまいました」とおっしゃっていました。

 

お忙しいなか、ご参加くださったみなさま、ありがとうございました。