「夫が話を聞いてくれません」
2000年に「話を聞かない男、地図が読めない女」という本がベストセラーになりました。
男性と女性ではそもそも脳の仕組みが違う、だからコミュニケーションがうまくいかなくても仕方ない、と考える人は、以前に比べると多くなっているのかも知れません。
とはいえ、「パートナーが話をちゃんと聞いてくれない」「話の途中なのに、『で、結局何が言いたいの?』とさえぎられてしまう」……。相変わらず多くの女性がモヤモヤするシチュエーションではないでしょうか。
もちろん個人差はありますが、「話には必ず結論があり、その結論に対して自分が何らかのコメント(解決策など)を言わなければならない」と考える人は男性に多いと言われています。
一方女性は、パートナーと会話することで、「解決策(アドバイス)よりも共感を得たい」と思う人が多いと言われています。
このような違いをふまえた上で、互いにとって心地よいコミュニケーションにつなげるにはどうしたらいいでしょうか。
①相手が「聞く姿勢」になっているかを確認してから話しかける
ひまそうにスマホをいじっているから、のんびりテレビを見ているから、(何分でも)聞いてくれるだろう、という思い込みでいきなり話し始めていませんか。
特に忙しくしていなくても、突然勧誘の電話がかかってきたりすると、自分の時間が侵害されたような気持ちになる……多くの人が経験していることかも知れませんね。
②こちらの意図を簡単に伝えてから話し始める
「○○のことを決めたいから相談にのってもらいたいんだけど、時間ある?」
「ちょっと愚痴になっちゃうんだけど、○分くらい聞いてくれる?」など。
話をする目的や、時間の目安、緊急性があるかどうかなどをさりげなく織り込んで声がけすると、聞く方も安心して聞けるかも知れません。
身近な関係なのに他人行儀な、と思うかも知れません。しかし、相手の時間や感情を大事にする努力が必要なのは、他人であっても身内であっても同じこと。大切な人との会話がはずむ「あなた流」の言葉がけを考えてみませんか。
みぎわ