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モチベーションは悪?

最近、モチベーションとか責任感とか、そういうものこそ悪だ、みたいな記事を目にするようになりました。いやいやいや、モチベーションが無かったら、責任感が無かったら、それは仕事も、遊びでも、生活そのものが前に進まないでしょう⁉と思うのですが、よくよくそれらの記事を吟味してみますと・・・。

 

私たちは、子どものころから頑張るとえらい!やりきると素晴らしい!あきらめな

い、投げ出さない、のがすごいこと、と教えられそのように意識してきました。

勉強を頑張ってえらい。成績の順位が上がってすごい。夏休みの水泳教室を全部出席した、よくがんばったね!・・・自分の子供のころを思い出してみるとそんなエピソードを思い出します。(あまりたくさんありませんが・・・)

でもどうでしょう。

人間、頑張れないことはあるし、やり切れず中途半端なことはたくさんだし。といいますか、できなったことのほうが多いじゃないの、と思い返すわけで。

 

若いうちはいいですよ、多少苦手なことも、まあ何とか頑張れる時もある。エネルギーとか馬力がありますからね。

でも歳を取ってくると、できなくなることのほうが多くなっていきます。だって、体力はどんどんなくなるし、知力のほうもじわじわ下がってきます。体は思うように動かず、記憶力は悪くなる一方。

だから、ずるいと言われようが、けしからんと言われようが、体力も気力も出し惜し

みつつ、ぬくぬくと生き延びているほうがいいんじゃないか?と思うことがあります。そのほうが幸せな気持ちでいられませんか?

自分を見つめてそれなりの力加減で生きていく・・・これができれば、もう何もできないぞ、とか、自分はなんて無能なんだ、とか、マイナス思考に陥ってウツっぽくならずに済むんじゃないかと思います。

 

なんかですね、できるかどうかわからないのに意地を張り合うって点でいうと、国同士のいがみ合い(戦争)とどこかベースのところで似たものがあるような気がしている今日この頃です。

 

でもここでお話したことは、怠けてばかりいて困った人をどうしたらいいの!っていう事例に当てはめるものではございません。これまで仕事で、生活で、一生懸命やってきた人が、なんだか以前のように思うようにことが運べなくなってくたびれ果ててしまったとき。ウツっぽくなっちゃったとき。ちょっと参考になるかもしれない、少し気を取り直すきっかけになるかもしれない、そんなお話でした。

源さん